驚きのニュースが入ってきました。

フジメディアホールディングス100%子会社であり、「オールナイトニッポン」等でお馴染みのニッポン放送が、新興バイラルメディアである「grape」を買収したと発表しました。(参考:ニッポン放送がITベンチャー買収、サイト活用しコンテンツ普及へ)

100%株式を取得するため、株式会社grapeは完全にニッポン放送の子会社となります。

正直意味の分からない買収ですが、現時点での情報から買収額を推測し、今後の展開まで考察してみます。

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そもそもバイラルメディアとは、ソーシャル(Facebook,Twitter)でのシェアによりアクセスを稼ぐウェブサイトのこと

最近FacebookやTwitterなどでやたらとシェアされる、一度はどこかで見たような焼き直しのコンテンツを見たことはありませんか?

サイト内のコンテンツを全てネット上に落ちている情報のみでパクリ再構成し、中身が薄いのにも関わらずソーシャルでのシェアだけ稼いでアクセスを得る手法で収益を上げているのがバイラルメディアです。

バイラルメディアはコンテンツの内容が一次情報では無い(どこかに落ちているコンテンツ)ため、検索エンジンからの評価(SEO)が低いためソーシャルのシェアに流入を頼っている

参考:ニュースサイトのアクセスの稼ぎ方をマーケター目線で解説する

ウェブサイトへの流入元として、検索エンジンがこれまでの主戦場であり、SEOという言葉がウェブ業界では当たり前に言われていました。

が、ソーシャルも大事な流入元であり、トラフィックでいうとGoogleをFacebookが抜かしました。←勘違いだったらすみません。。(参考:Facebookが時価総額30兆円の理由をマーケティング目線で解説する)

そのため、ソーシャルからのアクセスだけに特化するのもある意味戦略的とは言えます。

SimilarWebから、grapeの成長性について考察してみる

※規約上スクショ載せてはいけないとかあったら削除します。

全体の過去6ヶ月の流入数を見てみました。

スクリーンショット 2016-02-26 21.27.01

 

今回ニュースで公表されたUU(ユニークユーザー数)は1200万/月、PV(ページビュー)は3800万/月と言われており、上記数字とは乖離がありますがシミラーウェブの仕様なのであまり気にしないでください。(ブラウザIDか何かで判別しているため、正確な数値では無い)

特に季節性は無いメディアだと思うので、アクセス自体は”微増“といったところ

続いて、バイラルメディア特有のトラフィックソース(どこからアクセスされたか)を見てみます。

スクリーンショット 2016-02-26 21.27.11

簡単に解説すると、Direct(約10%)はブックマーク等直にサイトを見に来たユーザーで、grapeがブランドとして認知されている層です。

Referrals(約4%)はリファラー(流入元)のことを指し、直前に別のサイトからのリンクで来たユーザーを指します。

Search(約11%)はGoogleやYahoo!といった検索エンジンからのアクセス。

Social(約75%)はFacebookやTwitterなどのSNSからのアクセス。(めっちゃ高いw)

後は微小なんで割愛させてください。

grapeはバイラルメディア特有のソーシャル依存体質であることはデータからも分かる

Facebookページへのいいね数(現在70万ほど)やTwitterのフォロワー数(現在2万ほど)が純増しているのかどうかで評価は分かれますが、恐らく成熟過程だと思っています。

ニッポン放送のバイラルメディアである「grape(グレイプ)」の買収額はいくらか

皆気になるお金の話。

実際にgrapeのサイトを見てみると、以下の事実が分かりました。

ディスプレイ広告(バナー広告)は4箇所に貼ってあり、Infeed(インフィード)広告(=コンテンツと似ている広告)が収益の大半では?

実際にサイトを見てみると、上記のように広告が入っています。

バナー広告の場合、1PV=0.1円が相場なので、月間ページビュー数3800万から計算すると、バナー広告のみで380万/月の収益があります。

インフィード広告の収益は計算が非常に難しいですが、恐らく1PV=0.5~1円くらいだと思っています。(インフィード広告詳しい方、リプライくださいw)

そのため、インフィード広告の収益はPV数から割り戻して平均を取って3000万/月くらいと見ています。

grapeの収益は月間3400万円ほど(内訳:400万=バナー広告,3000万=インフィード広告)←超ざっくり

僕も自分のサイトを売った経験があります(参考:ニュースサイトのアクセスの稼ぎ方をマーケター目線で解説する)が、売却相場は大体月間収益の6~12倍(半年〜年間収益に換算)くらいです。

今回のニッポン放送によるgrape買収額は2億〜4億程度と思われます

上記は市場価値からの値付けのため妥当ですが、今後の収益増を見込んでの買収であれば疑問符が灯るような事実がありました。

今回のgrape買収により経営陣は一新、社長にはニッポン放送取締役相談役の中島恒雄氏(66)が就任

ニッポン放送といえば、旧来のメディア会社(堀江貴文氏による買収劇の時期はフジテレビの大株主だった)であり、サイト運営の知識があるとは到底思えません。

さらにこのようなバイラルメディアは他からのコンテンツを流用しているため、著作権的に非常にギリギリのコンテンツばかりです。

なぜウェブサイトの中でも一番取り扱いが難しいだろう”バイラルメディア”にニッポン放送が手を出したのか、申し訳ないけれども意味が分かりません

うーん、正直ニッポン放送経営陣は、ネットメディア全盛の今ウェブメディアとの共存を選ぼうと考えたのは分かりますが、なぜバイラルメディアを選んだのかは正直謎です。

既存のオールナイトニッポンのような個性あるメディアであれば共存が図れると判断したのか。

しかも若いデジタルネイティブ世代の経営陣を全員変えて66歳というおよそバイラルメディアとは縁遠そうな方がgrape社長に就任するという。(いや、バリバリネイティブな可能性もありますよね。生涯現役でいたいです僕も)

でも、ますます訳が分からん…

 

僕の出した結論は「grape元経営陣バイアウト正直美味しかったよねw」と「ここでニッポン放送がgrapeと融合して伸びたら、旧態依然の既存メディアが変わる一歩になるかも」です。

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