捨てるのが苦手な人、多いのでは無いだろうか?

かくいう僕も、捨てるのが苦手である。

正確に言うと、使わないものを捨てるのは簡単なのだが、自分が大好きで使っているものを捨てるのに踏ん切りがつかず、捨てても別の機会に買い戻してしまうことさえあった。

長いGWということもあり、普段全く本を読まない自分がサイバーエージェントの藤田社長、DeNAの南場社長の書籍を久しぶりに読んで思うところがあり、まとめてみる。

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不恰好経営」で南場社長は世界を変えるために色々なものを捨てた

DeNAの南場智子さんの書籍である「不恰好経営」は、創業当初から2013年までの軌跡を赤裸々に綴ったもの。

マッキンゼーで上手く仕事が上向かず、辞めようとしていたところからパートナーまで上り詰め、DeNAを創業する熱狂のストーリー。

読むのは2度目だが、南場社長が何を捨てたかまとめてみる。

DeNAを創業するためにマッキンゼーのパートナー職(役員)を捨てた

最初に大きく捨てたのは、マッキンゼーのパートナーという職である。

役員まで上り詰め、仕事も順調で楽しかったものを捨てるという勇気ある選択だ。

マッキンゼーでの仕事の楽しさや起業への不安なんか比では無いくらいの、熱狂があったからこそ捨てられたのだ。

DeNAで生まれた数々の新規事業を捨てた(撤退した)

とにかく新しいビジネスを考えて作っていかなければ、時代の流れに置いていかれる今の時代、事業の取捨選択は非常に重要だったということが伺い知れた。

全力コミットが社是でもあるDeNAで、(新規)事業に優秀な人材を充てて仮に失敗しても次にさらに大きな仕事を与えるというから、南場社長含めDeNA経営陣の判断の速さが急成長を支えているのだ。

「失敗していて落ち込んでいるところに鉄球が投げ込まれるようなもの」という表現があったが、その通りなのだろう。

夫の看病のため、DeNAの社長業を捨てた

創業者社長は一般的に後継者選びに困窮する。

だが、DeNAの南場社長は夫の癌宣告を受けるや否や、社長業へのフルコミットは無理と考え、社長職を捨てて非常勤の取締役に退いた。

夫の癌克服にフルコミットしたことが、自分の人生を豊かなものにしてくれたと書いてあった。(結果、夫は余命数ヶ月の状態から癌細胞の消滅まで回復した!)

社長職や会長職を受け継いだ創業メンバーの思慮深さ、人間味の伝わってくる温かさを読み手の僕ですら感じた。

チームDeNAとしての一体感が、昔の部活時代を思い出させてグッときた。

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渋谷で働く社長の告白」「起業家」で藤田社長は苦しみ抜いて数え切れないものを捨てた

「渋谷で働く社長の告白」「起業家」はサイバーエージェント藤田晋さんの書籍。

不恰好経営はDeNAメンバーの温かい一面やユーモラスな部分もふんだんに記載されていたが、サイバーエージェントの成長物語には一切出て来ない。

ひたすら「孤独」「苦悩」「達成」である(ように感じられた)。

「起業家」を読むのは2回目だが、「渋谷で働く社長の告白」は初めて読んだ。

創業の際にインテリジェンスを株主に選び、創業メンバーを捨てた

元インテリジェンス社長(現U-NEXT会長)の宇野さんの出してきた創業時の条件を飲むことが必要と直感し、他創業メンバーを全員捨てた。

自分の夢の実現のため、他の大事なものを切り捨てる覚悟を20歳半ばで持っていたのである。

これが面白いほど、サイバーエージェントが大きく成長するのに重要なファクターとなった。(というのを、創業前に感じて提案してきた宇野さんがスゴいとも言える。)

Amebaのテコ入れに当たり、Ameba担当の優秀な経営メンバーを全員解任した

中々伸びないAmebaを改革するため、創業期からの優秀な経営メンバーを全員離任させた。

人事で人を切るのは初めてと書いてあったが、相当苦渋の選択だったのであろう。

だが、それぞれの個が強すぎるメンバーの寄せ集めが上にいれば、組織がまとまらないと判断した上での判断だ。

この時の捨てる判断が藤田社長にとって、人に任せる経営スタイルからトップダウンの経営スタイルも身に付け、経営者としてレベルアップする大きな転換点であったように思えた。

Amebaの成長のため、CAの他業務を全て捨てた

到底達成し得ない目標数値を掲げ、その達成のために「Ameba」というメディアの爆発的な伸びを実現しなければならないと決めた瞬間、藤田社長はAmebaに全精力を傾けた。

投資家には「Ameba以外分からん」と答えて平気なくらい(もちろん他の優秀な経営陣が引っ張っており業績も伸びている(!))、Amebaを伸ばすために他の業務を切り捨てたのだ。

目標達成出来なければ社長を退任する、とまで言って。

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何かを捨てるということは、大事なこと=物事の本質を見極め、大きなことを成し遂げるために必要な選択である

僕の好きな漫画に進撃の巨人があるのだが、その中のセリフに以下がある。

何かを変えることのできる人間がいるとすれば

その人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ

アルミン・アルレルトのセリフより

巨人という得体の知れないものから人類種の滅亡を防ぐために、数百人の部下の命を捨てて何万人もの人類の命を守ったエルヴィン隊長への言葉だ。

今回の3冊を読んでみて、同じような不退転の決意を社長たちの捨てる行為に対して感じたのだ。

捨てることは諦めることでは無く、勇気ある選択である

捨てる選択を行った起業家達は、後悔しないため後戻りしないために結果を出すことによって選択を正しいものにしてきたのだ。

ということで、GW終盤になっても一向にサービス開発が捗らない自分に罰を与えるため、僕の人生とでも言うべきゲーム機を全て売ってきた(3度目の正直(?)うち2度は失敗して復★活)

今日「BattleField 1」の発売日が発表されて、既に揺らぎ始めてるけど…本当に先が思いやられる。

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