現在、日本の検索エンジンの各社シェアはGoogle:61%,Bing:6%,Yahoo!:32%となっており、Google独占の状態となっています。

これが、米国だとGoogle:80%,Bing:9%,Yahoo!:9%となっており、Google独占状態がさらに進み、全世界ではYahoo!はBing検索にシェアで負けています。

マリッサ・メイヤーCEOが起死回生の一手として11億ドルで買収したTumblrも、マネタイズに失敗して全損処理をするかもと報じられています。

外部リンク:Yahoo: 2013年に約10億ドルで買収したTumblrを近く全損処理へ

Tumblrはブログサービスとしてなぜマネタイズに失敗したのか、その要因を考えます。

参考:Yahoo!アフィリエイトのバリューコマース含めた完全撤退の理由とは

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ブログサービス × SNS は相性が悪い

Tumblrは、日本で流行っている無料ブログサービスとは少し毛色が異なります。

FC2やアメブロ、はてなブログといった日本人にお馴染みのブログサービスは、そのカスタマイズ性だったり色々出来ます。

それに対して、Tumblrの場合どちらかと言うとInstagramやFacebookに近いUIをしており、カスタマイズというよりは既存のTumblrのテンプレート内での投稿を楽しむ形です。(最高のカスタマイズ性を誇るWordPresstとInstagramやTwitterの中間の位置づけ)

テキストから画像まで色々投稿できますし、世界的にはユーザー数の非常に多いサービスですが、日本ではあまり流行っていません。

カスタマイズは多少は出来るのですが、WordPressのようにカスタマイズ性に振り切っていないのと、日本のユーザー数が少ないためにカスタマイズ方法を探すにも苦労します。(外部リンク:Tumblrでもここまでデザインできる!オリジナルカスタマイズの実例解説)

ユーザーがいない→シェアするSNSのリストから漏れる→シェアボタンが置かれない→ユーザー認知が増えない

SNSサービスはユーザー数の囲い込みが大事で、Facebookや本日10周年を迎えたTwitterからは後発のスタートとなったTumblr。

海外の若年層を中心にユーザー数を伸ばしてきましたが、日本ではまだ普及しているとは言い切れません。

Tumblrのマネタイズ方法は3つある(はずだった)

外部リンク:「リブログ」が生み出す巨大なチャンスとは、Tumblrの26歳創業者が来日

Tumblrタイムライン内の広告

数々のSNSサービスが、タイムラインに挿入される広告を実装しています。

Tumblrは月間160億PV,1億3000万UUを誇る巨大なトラッフィックを獲得しており、そのユーザーに向けて広告配信を行うのは当然と言えるでしょう。

上記リンク先にて、Tumblr創業者のDavid Karp氏は「CPMで10セント=約10円を得る」と言っています。CPMとは表示回数1000回当たりという意味で、Google AdSenseと比べると遥かに少ない数値です。

CPM100円は無いと、ブログサービスの広告収益としては雀の涙程度でしょう。(仮に上記PVの全てで広告表示がされたとしても、月間広告収益1.6億円にしかなりません。)

マーケットプレイス(Tumblrテンプレートの売買)

Tumblrの場合、有料テンプレートを収益柱の1つにしようとしていました。

似たブログマーケットプレイスサービスとして有名なWordPressの場合、カスタマイズ性が非常に高いため開発者のコミュニティーも大きく広がっています。

phpをベースにテンプレートの作成ができ、SEOの要件を満たすためにプラグイン開発等も進んでいる最高のCMSですが、Tumblrの場合htmlとcssを少し弄くれる程度。

これでは開発者コミュニティーが成熟しません。

全てのユーザーが1ドルで投稿を目立たせられる「Highlights」機能

Tumblrの場合、ユニークなのが投稿を目立たせる機能があります。

このハイライト機能、全ユーザーに1回の使用につき1ドルで提供されていますが、その手軽さゆえ広告配信には使いにくいのでは?と思われます。

※現在Highlights機能は停止中?

Tumblrが広告配信プラットフォームになれなかった1つの理由

ユーザー情報がメールアドレスしか取れず、正確なターゲティングが出来ない

Facebookがなぜあれほどまでの時価総額に膨れ上がり、Googleを脅かそうとしているかは散々書いてきました。

恐ろしいまでの精緻なユーザー情報を集めたFacebookと違い、Tumblrは登録時のメールアドレスしかユーザー識別子がありません。

広告配信の最近のトレンドはOne to One(一人一人に合った広告配信をする。例:DMP)であり、それとは対極に位置します。(参考:GDNのターゲティング方法を覚えて配信効率化を図る)

Twitterもマネタイズに苦労していますが、それ以上にTumblrも苦労している理由の大きな要素がユーザー情報の荒さです。

しかもTwitterと異なり、Tumblrはブログサービスなので投稿数も他と比べると少ないのが事態をより厳しくしています。

正確なターゲティングが出来ないということは、広告配信プラットフォームとしての価値が低いことを意味するのです。

事業売却を行うには時期尚早かと思いますし、マネタイズ方法を検討できる優秀なCMO(マーケティング責任者)が介入するのが一番かなぁという印象です。

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